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「急性期病棟におけるリハビリテーション関連専門職」研修会

開催期間:2022年12月12日(月)~2023年3月31日(金)
開催方式:オンデマンド配信
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一般社団法人 日本急性期リハビリテーション医学会設立にあたって

 高齢者人口の急速な増加による超高齢社会に対応するため、わが国の医療制度は大きな変革を余儀なくされ、医療施設の機能分化が進んでおります。これに伴い、リハビリテーション医学も急性期・回復期・生活期と段階的に整理され、それぞれの時期に応じた専門的なリハビリテーション医療がシームレスに提供されるようになりました。

 急性期のリハビリテーション医学・医療は、疾病や事故によって急激に健康を損なった患者さんを対象とし、その第一の目的は救命と疾患の治療にあります。そして、患者さんが一日も早く回復し、元の生活や社会への復帰を果たすことを最終的なゴールとしています。この目標を追求することが急性期リハビリテーション医学・医療の使命であり、結果として在院日数の短縮や医療費の抑制にも寄与し、医療経済的にも大きな貢献を果たします。

 しかし、急性期の患者さんは病状が不安定であり、心肺停止や疾病の再発、誤嚥・肺炎、不要な過度の安静による褥瘡、筋・骨萎縮など、さまざまなリスクを抱えています。これらの発症を最小限に抑えるためには、全身状態の的確な管理と日常生活動作(ADL)の評価と支援などが重要であり、主担当診療科医、リハビリテーション科医、療法士、看護師など多職種間の緊密な情報共有と連携が不可欠です。すなわち、急性期のリハビリテーション医学・医療には、急性期特有の知識・技術・経験を有する専門的アプローチが求められます。

 日本急性期リハビリテーション医学会は、こうした社会的要請に応えるべく、急性期のリハビリテーション医学・医療に特化した臨床・研究・教育の新たな学術的基盤を創出する目的で、多くの関連団体のご賛同のもとに設立されました。

 今後は、ご賛同いただいた団体や会員の皆様のご理解とご協力を得ながら、急性期リハビリテーション医学・医療に携わる医師および関連職種の研鑽の場として、研修会、講演会、研究会、国際シンポジウムなどを積極的に開催し、世界に先駆けて急性期リハビリテーション医学・医療分野の最新情報を発信していく所存です。

 引き続き、皆様の温かいご支援とご指導を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

一般社団法人 日本急性期リハビリテーション医学会
理事長 山内 克哉

一般社団法人 日本急性期リハビリテーション医学会 事務局

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